ついに1年目が終わりました。長かったような短かったようなそんな1年でした。
さて、節目ともいえる四期目の研修生たち。彼ら彼女らも各社への配属が確定し旅立つことになりました。
四期は、6人という過去最多(と言うとちょっと大げさですが)の人数でした。
そのため、インターンは CAD CENTER、Fivestar Interactive、SONICJAM、Crowd Gate、EXECTION、とまんべんなく全グループ企業への配属です。
運営側として振り返ると、前述の通り6人でスタートした四期は、HW全体での入社式を開催したり、会社見学の時間配分を変更したりと、カリキュラムとは異なる部分での改善を中心とした期でした。
逆に、研修面では初めて前期からの大幅な改善・工夫がなく、『前期と比べてどうなのか』のようなよくある比較ができるカリキュラム進行となりました。
そして、最終課題も前期のスタイルを踏襲し、「指定したサービスを作る」という実際の仕事に近いものに取組んでもらいました。
指定したサービスは、
「レンタル腕時計のサイトを作る」というものです。
今回は、3人ずつで2チーム、双方同じ課題に取り組んでもらいました。
どうなったかというと...
色々と思うところのある結果となったので、先に発表の様子をご紹介します。年末ということもあり、発表はEXECTIONのオフィスで開催、社員の方々大勢に見ていただきました。
最初は、チーム「ブラックダイヤモンド」です。
発表は、終始謝りの色が強くなりました。
どういうことかというと、このチームは発表時点で多くの機能が実装できていない状態だったのです。
原因は、プロジェクト進行上のコミュニケーション不足、確認漏れ等です。
そのため責任を感じ、序盤からお詫びのような発表となってしまいました。
もう一方のチーム「ひよこクラブ」
こちらは、自信を持って堂々と発表ができていました。
質疑応答では、実際のプロジェクトで出てくるような質問、意見などをいただき、3か月間の座学研修を締めくくる、とても良いものができたのではないかと思います。
さて、最終課題の発表を経て今回運営として感じるのは、
『考える大切さ』と『適切な目標設定』です。
2チームとも同じ研修を受け、同じように3か月を過ごしたはずですが、結果は大きく異なりました。
最終課題は、研修を通して学んだことをアウトプットしてもらうべく、基本的に講師は、進行等もろもろに口をはさみません。
うまくできなかった方のチームには、序盤から躓きがあったようです。
端から見ていると、個々でどうにかしようとしているように見えました。
極端に言えば、とりあえずタスクがあるので、とりあえず出来そうな人に割り振るというやり方に見えました。
その結果、自分以外のタスクが関係のないものになってしまっていました。
方や、うまくできた方は、序盤で1人欠員を出します。
3人チームの1人が抜けてしまうのは、とても大きく手痛い損失です。ですがこのチームはその損失を考慮し、いったん2人で進行する決断をします。
そしてそこには、優先度と復帰時期を見越したタスクの割り振りがあったように見受けられます。欠員が病欠だったため、いつ頃には戻ってくるだろうという仮説、その時その時でこの状態が望ましいという目標設定、その目標を達成し続けた努力は、高く評価されるべきものだと思います。
結果として、プロジェクトの開始時、つまり一番最初の時点でしっかりと考えられたか、マイルストーンのようなポイント、ポイントに於ける目標設定ができていたかが成否を分けたのではないかと考えます。
その点で我々講師は「しっかり考える大切さ」、「適切な目標設定と遂行の重要さ」を教えられていたのかを考える必要があります。
新人教育などでも耳にしますが、往々にして「努力が足りない」や「センスがない」といった言い訳を、我々教える側が言っている気がします。
「勉強しろとは言った」程度では意味がなく、「これも教えたはず」も意味がありません。なぜなら現実にできていないからです。
以前にも少し書いていますが、人によってできるできないは確かにあります。しかし、固定されたやり方・教え方の一辺倒で良いわけがなく、常に教えている対象に対するベストを考えていく必要があります。
今回、出来なかったことに対しては講師側にも責任があり、そこには改善の余地があると思っています。
この一年は『教えることの難しさ』を痛感した一年でした。
前述の通り、やり方を変えたり、伝え方を変えたり、もちろん成長してもらいたいがために色々考えて取組んでいますが、うまくいかないことも多々あり、これは永遠のテーマである気がしています。
これからも研修生の一助となるべく、取り組んでいきたいと思います。
さて。
一通りの研修を終えたとは言え、四期生達はまだまだひよっこです。これからエンジニアとして過ごしていく中で、多くの困難に見舞われたり、幾度となく高い壁にぶつかることもあるでしょう。しかしどんなに大変なことでも、解決する手立てはきっとあります。その都度なんとかして乗り越えていくことで、もっともっと成長し、楽しくて充実したエンジニアライフを送っていって欲しいと思います。
ハロー・ワールド一同、心から応援しています。