HELLO, WORLD! ブログ

日本創発グループ:株式会社エグゼクション ハロー・ワールド事業部の、ITエンジニア育成採用の活動をお伝えします。

【総括】二期目が終わって(研修後記)

ハロー・ワールドが動き出して早6か月。
二期生3人は全行程を修了し、インターンとしてそれぞれFivestar InteractiveEXECTIONへ行くことに。
また、サブ講師として残ってくれていた一期生 だーさん&なーさん はCAD CENTERへと旅立ちました。2人とも、3か月間のサポート本当にありがとう。

 

二期はEXECTIONの新卒も合わせて8人のクラスでスタート、
その締めくくりは、最終課題「Webサービス(システム)を作る」というものでした。

課題に挑戦するにあたって、二期生たちは4人ずつ2グループに分かれ、グループごとに企画・開発し、最終日に講師・サブ講師・社長・取締役の前で発表会を行いました。

 

 

今回生まれたのは「BAサーチ」「見積管理システム」という二つのサービスです。


まず「BAサーチ」どんなサービスだと思います?
BAはビューティアドバイザー(Beauty Adviser)の略で、デパートなどの化粧品売り場にいるBAさんに特化した口コミサービスです。

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あの売り場のBAさんの対応が良かった/悪かった、もう一度同じBAさんにお願いしたいけど会えない、などの化粧品売り場を利用する側の体験から、各BAさんのプロフィール、サービス利用会員からの口コミ評価等の機能が盛り込まれ、女性主体のチームならではの着眼点でよく考えられたサービスでした。

実際に機能も実装されており、2週間という短い期間で作ったものとしてとてもよく出来たのではないかと思います。

 

 

さてもう一つ「見積管理システム」は何となく想像できますかね?
案件と見積を情報として保管し、以前の(同様の)案件ではどうだったのか?
今回の見積が適正なのか?どういったところに発注を出すと安価になりそうか?
といった見積の情報を管理するシステムです。

こちらは、お客様から要件を提示されてオーダーがあったもの、として取り組んでもらいました。

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提示された企画に沿った形で作成したシステムの発表でしたが、こちらも簡素な設計書からよく作れたのではないかと思います。

最後の質疑応答の場面で、業務システムはそもそも『楽しくないもの』なのでそれを楽しくできるような工夫を考えられるといい、と社長から指摘を受けましたね。

私も同じ意見で、業務システムは『ないと困るもの』であり、導入されれば、あって当たり前、動いて当たり前、更に『常に使うもの』になります。
毎日利用する人にとって、またこれかーとか、使うのが面倒、などと感じないUIであったり工夫を考えられると良いと思います。

とても難しいことですが、今後の現場や案件でよく考えて取り組んでいただきたいと思います。

 

総合的に、両チームとも最終開発については、よく出来たと思います。
右も左もわからずにITの世界に飛び込んできた皆さんが、黙々とPCに向かう姿はもう1人前のエンジニアそのものです。 

 

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二期生たちの発表を後ろから見守るサブ講師の だーさん&なーさん

 

 

 

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f:id:helloworldinc:20180702125640j:plain終了後は全員で打ち上げでした!

 


実は、最終課題の前に、独力でWebシステムを作るという課題がありました。
内容は、3日間でCRUDシステム(データベースに読み書きするシステム)を作成するというものです。
CRUDシステムの作成は、講義で1度取り組んだ内容ですし、わかっていれば問題なくできる範囲の課題設定です。一期では、このプレ最終課題を(ぎりぎり)全員がクリアできたのですが、今回二期では、半数の4人はクリアしたものの、残り4人がクリアできず、という結果でした。

課題をクリアできた研修生には、”自由”に作りたいものを考えて作るという最終課題が待っていました。しかし課題をクリアできなかった研修生は、お客様から依頼があったという設定で”要望に沿った”システムを作る、という最終課題に取り組むことになりました。(内容は、都度状況で変更します。)

 

 

通常の学校教育などでもそうですが、個人の努力、資質、才能といった要素に成長が引っ張られてしまう部分はどうしてもあると思います。
しかし講師としては、クリアできなかった4人に対して責任を感じています。

 

  • どのタイミングで、何をしてあげたらもっとよかったのか
  • 彼らが課題をクリアするために、自分が他にできたことはないか?


この数週間は、そればかりを考えていました。

 

研修生が「わからなくて悔しい」と言う度に、私も悔しくなります。
難しいのは、

  • 時間の制約があること
  • 教室内での速度を合わせなくてはいけないこと

です。

座学研修は3か月と時間が限られているため、どこかに時間を掛けると、別のどこかを削って帳尻を合わせる必要があります。
また、理解が不足している人に合わせて、ちゃんと理解するまでカリキュラムをゆっくりと進めていくわけにもいかない現状があります。

 

そして最も悩ましいことは、
【同じ講義で、理解できた人とできない人がいる】という事実です。


これは、講義や教材のどこを直せばよいか、何を増やし、また何を削るかという判断をとても難しくします。

 

 

このような状況に鑑みて、ハロー・ワールドは三期より新しく講師を1名加え、体制を強化して取り組むことになりました。 

来期は今期の反省を踏まえ、講義の進め方、サポートの仕方等にもますます工夫をしていきたいと考えています。
3か月前にも書いていますが、こうやって少しずつでも改善をしていくことで、さらに良いものになっていくのだと確信しております。

 

 

さて。
一通りの研修を終えたとは言え、二期生達はまだまだひよっこです。これからエンジニアとして過ごしていく中で、多くの困難に見舞われたり、幾度となく高い壁にぶつかることもあるでしょう。しかしどんなに大変なことでも、解決する手立てはきっとあります。その都度なんとかして乗り越えていくことで、もっともっと成長し、楽しくて充実したエンジニアライフを送っていって欲しいと思います。
ハロー・ワールド一同、心から応援しています。

 

そしてとうとう、ハロー・ワールドは第三期目の研修タームに突入します!

私も、新しい講師と共に、三期生達としっかり向き合って日々研鑽を積んでいくぞ、という意気込みで臨みます。